テレビをつけると、連日のように主に犬猫といったペットの飼育放棄による報道が行われております。これはある意味では世間の目が動物に対して注目をしているという事の表れなのかもしれません。
最近はコロナ禍によって家に長時間居る事を余儀なくされている事もあり、おうち時間を充実させる為に犬猫を飼う家庭が増えているようです。
しかし一方では捨てられてしまうケースも増えてきているとの事です。
この記事では、そのような痛ましい出来事に触れ、個人的に思う事について記事にまとめてみました。
目次
ペットを飼う上での理想と現実
実際にペットを飼ってみるとイメージと違って言う事を聞いてくれなかったり、エサ代や怪我や病気をした際の治療費が高額に膨れ上がってしまう事があります。
ペットを飼ってみると想像していたものと違う事を思い知らされ、その後無責任に育児放棄に至ったり、酷いケースだと動物虐待や生活ゴミのように廃棄されるという痛ましいケースもあるようですね。。
個人的に言えば我が家では柴犬を一匹飼っておりますが、他の犬と比べて気性が激しく躾が難しいとされる犬種ではありますが、それでも手放したいと思った事はこれまでに一度もありません。
やはり飼ったからには一つの命を預かるといった認識が芽生え、それが自身に課された責務であるというように感じられたからなのだと思います。
多頭飼育崩壊とは?
あなたは『多頭飼育崩壊』という言葉を聞いた事はないでしょうか?
定義としては以下のものとなっております。
【多頭飼育崩壊とは?】
多頭飼育崩壊(たとうしいくほうかい)とは、ペットの動物を多数飼育した飼い主が、無秩序な飼い方による異常繁殖の末、飼育不可能となる現象。英語ではアニマルホーディング(Animal Hoarding)といい、過剰多頭飼育者のことをアニマルホーダー(Animal Hoarder)という。
多頭飼育崩壊はなぜ起こる?
犬やネコの去勢・避妊手術をせずに野放しで飼育した結果、年々個体数が増えてしまったという事をよく耳にします。
初めのうちは自身の寂しさを紛らわせるために一匹の猫を飼ったものの、気付いたら個体数が増えてしまい手に負えなくなってしまうケースが後を絶たないようです。
その結果、全ての動物にエサが行き届かなかったり、仮に病気や怪我で手当てが必要な時にも適切な治療を受ける事が出来なくなってしまいます。
初めのうちはまだ何とかなったかもしれせんが、次第に数が増えていく毎にそれにかかる費用も増え、気付いたら個人ではどうしようも出来ない状態となってしまうようですね。
軽い気持ちでペットを飼う事によって起こり得てしまう問題ではありますが、生き物を飼うという事は天寿を全うするまで共に過ごす覚悟を持って飼う責任が飼う側の人間にはあります。
私の知る限りでは、主に猫の多頭飼育崩壊をニュースで聞く事の方が多いかもしれません。
特に猫は繁殖力の高い動物なので、計算上では一年で一匹当たり20匹ほどまで増加すると言われています。
適切な処置をしないあまり、気付いたら取り返しのつかない状況にまで追い詰められてしまうようです。
問われる人間のモラル
生き物を飼うという行為は人類の歴史と共に行われてきました。
これは文明がまだ成熟していなかった頃、狩りのパートナーとして共存してきた背景が伺えます。
近年では愛玩動物としての意味合いが強まっていますが、それによりペットは道具では無く、癒しとして飼われるようになってきています。
しかし同時に飼う側の人間のモラルも問われるようになり、生き物を飼うという事は『命を預かるという事』であるとも言い換えられます。
動物を飼うという事は共に生き、天寿を全うするまで世話をする責任が人間にはあります。
人間のエゴによって動物を振り回す以上、安易な行為によって動物を飼ってはいけないのだと認識する必要が人間にはあるのです。
劣悪な環境下で生きざるを得ないペットが、今後少しでも減っていく事を願うばかりです。